食への取り組み

「いのち」のことを知り、おいしくいただく

食べ物には五つの味があります。

甘味、塩味、酸味、苦味、うま味。この五つの味を、自分の五感を活かして感じとることができますか? 食を意識することを「フードコンシャスネス」と呼びます。外食やインスタント食品に慣らされた子どもたちは、添加物の強い味にしかおいしさを感じられなくなるといいます。また、おいしさを表現する言葉も、ひどく貧弱なもののようです。

そうした現状に危機感を抱いた料理研究家・黒川陽子さんの呼びかけで、食の大切さを実感する有志が集まり、「ながさき味覚教室」が2012年に発足しました。kuriyaはこの活動に、全面的に協力しています。

「ながさき味覚教室」では、長崎県産のゆたかな食材を通じて舌を鍛え、味を意識できるような「味覚教育」を行います。

学習院女子大学フードコンシャスネス実行委員会の品川明教授の監修で開催された「お魚教室」では、大村湾漁業協同組合の協力で、とびきり新鮮な剣先イカが提供されました。目のレンズがどうなっているのか? 足はどうついているのか? まずは食材を観察することで、生き物の構造や育つ環境について、子どもたちに気づいてもらいます。その後は、みんなで料理。イカは貴重な教材であり、最高の食材でもあるのです。構造を知ると調理にもムダがなくなります。見たこと、味わったことなど、五感で感じたことを言葉にすることで、表現力や探究力、食への関心が育まれます。そうして、地元の食の知識を身に付けた子どもたちは、大人になって、ふるさとの食べ物のゆたかさについて語ることができるでしょう。

2013年にkuriyaでは味覚教育を行う人材を育てるため「フードコンシャスネスインストラクター養成講座」を開催いたしました。